2023年シーズンで8年目を迎えたハースF1チームと小松礼雄エンジニアリングディレクター。最終戦アブダビGPではフリー走行をほとんど走れずに終えたが、ニコ・ヒュルケンベルグはここでも予選一発の速さを発揮した。ヒュルケンベルグは1年前のアブダビテストから予選の速さには自信を持っており、その自信どおりにケビン・マグヌッセンを上回る予選結果を残したシーズンとなった。しかしその一方でレースでは苦戦。グリップ不足がペース不足につながり、小松エンジニアも「うちのクルマではこれが限界」と認めた。 コラム第19回は前編・後編の2本立てでお届け。まずはアブダビGPの現場の事情を小松エンジニアが振り返ります。─…
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