日本育ちの新星ラッツェンバーガーの事故死から30年。遅咲きの逸材が歩んだF1までの道のりと悲劇

 F1の歴史におけるローランド・ラッツェンバーガーの名前は脚注にすぎないのかもしれない。オーストリア人の彼は、他の多くのドライバーと同様にグランプリに数回出走したペイドライバーのひとりであり、本来なら5レースを戦ったのちにシムテックとの短期契約を終了し、すでに名を馳せていたスポーツカーでのレースに戻っていったはずだった。 12年ぶりにグランプリの週末に死亡したドライバーとなったことで、モータースポーツの歴史におけるラッツェンバーガーの存在は大きく変わった。しかしその24時間後、同地イモラでアイルトン・セナも帰らぬ人となってしまった。あっという間にラッツェンバーガーの名前はほぼ匿名に戻り、熱心な…

このサイトの記事を見る

アクサ自動車保険見積もり満期1日前でもOK!